山ある記

(平成13年10月12日 三本槍岳・1,916m)

平成13年10月12日(金)、50代最後の山歩きで那須連山を歩きました。

今回の山行きは、皇海山へ登ろうと準備をし、足尾「カジカ荘」を予約後に念の為に栗原川林道の状況を利根村役場へ問い合わせしたところ、全線通行止めで年内は復旧見込が立たないということが判り、急遽 那須・三本槍岳に変更。 那須ロープウエー山麓駅の上にある「峠の茶屋駐車場」を早朝(6:50)出発にもかかわらず、登山者数は多く私達の前後には10数人がいて、途中から見下ろす駐車場へは次々に車が入ってきていました。
出発から40分程度で「峰の茶屋」(茶臼岳と剣ケ峰の鞍部)へ着き、太陽光が当たる朝日岳から伸びる山裾斜面は笹の緑色の中にドウダンつつじの紅色が鮮やかに見えていました。
久しぶりに那須の紅葉を見ました!!。

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駐車場からの那須岳 峰の茶屋からの三斗小屋
三斗小屋温泉の建物を見下ろしながら、風が吹き上げてくる尾根を少し行くと剣け峰の岩山をトラバースする鎖場の道になり、鎖場を過ぎてからは粘土がへばり着く滑りやすいザレ場の急斜面を登って朝日岳の肩に出ます。
ここから朝日岳山頂に居る人の姿が見えていました。朝日岳の肩で休んでいる間にガスってきて、それまで見えていた朝日岳の頂上が隠されてしまいます。
朝日岳は帰りに登ることにして先を急ぎ三本槍岳を目指します。
ピークを超えて暫くすると「熊見曽根」で、ここでから小さな山を廻り込んみ丸木で造られた階段を一気に下って着いた所が「清水平」の湿原でした。湿原には短い距離ですが木道が付けられており、この付近一帯は砂地状で水が流れていました。

清水平から朝日岳方向   清水平から朝日岳方向
木道を通り過ぎ笹に覆われ砂混じりの凹んだ緩い坂道を登っていくと「北温泉分岐」に着く。そこからは水が流れる感じの凹んだ滑りやすい道を200m程下り、小さな丘を超えれば広い笹原に出ます。
前方に三本槍岳の丸い頂きが見えるはずですが、あいにくガスに遮られて頂は見えません。
周囲が見えないので、どれ程先に山頂があるかも判らず岩が露出する急斜面を登っていきました。
と!、いきなり周りが明るくなり、黒土の広場と山頂の標が目に入ってきました。
凹んだ泥んこ道   三本槍岳 山頂
そこには5人程が休んでいて写真撮影をしたり、三本槍岳の謂れを話したりしていました。(三本槍の名前は隣接する三藩がこの山で互いの領地の境界を3本の槍を立て確認したことが由来とのこと)
休憩中の一人にお願いし交代でお互いのカメラに記念撮影を収めました。その人の話では深田久弥氏の百名山を読んで触発され、昨年から百名山目指して登っており山登りに出ると一週間程度は家に戻らないようで、現在80座近くを登り終わっているということでした。
皇海山へ行く予定ということだったので、利根村役場から聞いた栗原川林道の通行止めの話しを伝え、この後予定していたので情報が得られて良かったといわれた。
朝日岳の肩まで戻る途中でガスが晴れ、朝日岳、茶臼岳がはっきり認められました。(三本槍でこんな状況が欲しかった)
朝日岳の肩まで一気に戻りました。そこで一休みして、朝日岳へ登りました。山頂では三本槍で会った百名山を目指す人に写真のシャッターを押してもらいました。 剣ケ峰から茶臼岳にかけての景色をカメラに収めてから、峰の茶屋へ戻り「三斗小屋」を見下ろしながら昼食です。昼食後は戻るには時間も早いので、茶臼岳へ登ってお鉢を一回りして下山しました。
朝日岳からの茶臼岳   朝日岳からの剣が峰、茶臼岳
茶臼岳中腹からの三本槍、朝日岳
今夜の泊まりは足尾のカジカ荘ですので、那須〜塩原〜日塩有料道路〜日光〜足尾と廻り16時30分にカジカ荘へチェックインしました。早速温泉に浸かり汗を流し、直ぐに夕食の時間になりました。夕食のメインは、鹿刺し、馬鹿鍋でした。鹿肉は牛よりやや黒ずんだ色で、柔らかく血液をサラサラにする成分があるそうです。 夜間に、フイと目覚めたので残り湯の露天風呂へ行きました。東京では見ることが出来ない星の数がオリオン正座を中心に夜空を飾っておりました。感激・・・・・・。 明くる日、朝食前に船石峠の備前山登山口駐車場から「備前盾山」へ登りました。朝から日差しが強く日焼けしそうな予感がします。 「備前盾山」は、以前、来た際に工事中であった駐車場はきれいに整備され、30台程が駐車できるようになっていました。袈裟丸連峰、皇海山、庚申山、三俣山、男体山、前日光の山などが展望できました。 カジカ荘をチェックアウトしてから、船石峠を超えて足尾ダムへ行き、その駐車場から歩きはじめ日本のグランドキャニオンと宣伝される大岩壁を見に行きました。 ダム工事や松木山腹工工事の道路をトッラクを避けながら、川沿いを遡って歩き続けること約1時間、大間々営林署のヘリポートへ出る。そこからさらに行くと車止めのゲートがあり、岩がゴロゴロしており沢水が流れ、車道が途切れた場所を石伝いに渡り先へ行くと、足元に鹿の歩いたひずめ跡が無数にある。朝方に来ていれば鹿の姿が見られたと思います。ここまで来るとジャンダルムと呼ばれる大岩壁が対岸の上方に見えて来ます。「カジカ荘」のパンフレットにある上空写真はこれなんだと判りました。さらに先へ進むと落石で道路のガードレールが壊れて河原に落ちている個所がいくつもありました。
かじか荘のパンフレットから   松木川の岸辺からのジャンダルム


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